目のふちにイボができた!何科を受診すればいい?原因と治療法を解説

CO2レーザーを腕に照射する様子

ある日ふと鏡を見たとき、目のふちに小さなイボのようなものを発見して驚いた経験はありませんか?目元という目立つ場所だけに、「これは何だろう」「放っておいて大丈夫?」「どこの病院に行けばいいの?」と不安になる方は少なくありません。目のふちにできるイボ状の突起物は、その原因や種類によって受診すべき診療科や治療法が異なります。この記事では、目のふちにできるイボの種類・原因・症状から、何科を受診すればよいか、そして具体的な治療法まで詳しく解説します。


目次

  1. 目のふちにできるイボとは?
  2. 目のふちにできるイボの主な種類と原因
  3. 目のふちのイボを放置するとどうなる?
  4. 目のふちのイボは何科を受診すればよい?
  5. 目のふちのイボの診断方法
  6. 目のふちのイボの治療法
  7. 治療後のケアと再発予防
  8. 自分でイボを取ろうとするのは危険?
  9. 受診の目安となるサイン
  10. まとめ

この記事のポイント

目のふちのイボは軟性線維腫・稗粒腫・霰粒腫など種類が多く、皮膚表面なら皮膚科、まぶた内部なら眼科を受診。自己処置は危険で、液体窒素・レーザー・切除など専門医による治療が必要。

🎯 目のふちにできるイボとは?

目のふちとは、主にまぶたの縁(まぶちとも呼ばれる部分)や、まつ毛の生え際、目の周囲の皮膚のことを指します。この部分は皮膚が非常に薄く、粘膜と皮膚の境界線に位置するため、外部刺激を受けやすく、さまざまな皮膚症状が現れやすい部位です。

目のふちにできるイボ状の突起物は、医学的には「軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)」「稗粒腫(はいりゅうしゅ)」「脂肪腫」「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」などさまざまな疾患が含まれます。見た目は似ていても、原因や性質は全く異なるため、自己判断は禁物です。

多くの場合、目のふちのイボは良性のものですが、まれに悪性の可能性があるケースも存在します。また、良性であっても視野の妨げになったり、外見上のコンプレックスになったりすることがあるため、適切な診察を受けることが大切です。

Q. 目のふちにイボができたら何科を受診すべきですか?

目のふちのイボは、皮膚の表面にある場合は皮膚科、まぶたの内側や縁に近い場合は眼科が適しています。どちらか迷う場合はまず皮膚科を受診するのが一般的で、必要に応じて眼科や形成外科への紹介も受けられます。

📋 目のふちにできるイボの主な種類と原因

目のふちにできるイボ状のものには、実に多くの種類があります。それぞれの特徴と原因を理解することで、受診の際に医師とのコミュニケーションがスムーズになります。

🦠 軟性線維腫(アクロコルドン・スキンタッグ)

軟性線維腫は、皮膚の表面から細い茎でぶら下がるように突出した小さな突起物で、「スキンタッグ」や「アクロコルドン」とも呼ばれます。目のふちや首、脇の下などに多く見られ、柔らかくて触ると動く感触が特徴です。色は周囲の肌と同じか、やや茶色がかっていることが多いです。

原因としては、皮膚同士や衣類との摩擦、加齢による皮膚の変化などが挙げられます。40代以降から発症率が上がる傾向があり、遺伝的な要因も関係していると考えられています。また、肥満や糖尿病、妊娠中にも増えやすいとされています。

軟性線維腫は良性の腫瘍であり、がん化することはほとんどないとされています。ただし、目のふちという繊細な部位にできた場合、触れるたびに違和感を感じたり、まつ毛が当たって刺激になったりすることがあります。

👴 稗粒腫(ミリア)

稗粒腫は、皮膚の表面近くに角質や皮脂が蓄積してできた白色の小さな袋(囊胞)です。特に目の周囲に多く見られ、直径1〜2mm程度の白くて硬い小粒として現れます。痛みはなく、押しても動かないことが多いです。

原因としては、皮脂分泌の過多、毛穴の詰まり、外傷後の皮膚再生の過程などが挙げられます。また、日焼けによる皮膚ダメージや、重いクリームやコンシーラーなどの化粧品の使用も誘因となることがあります。新生児にも見られることがあり、この場合は自然消退することがほとんどです。

🔸 尋常性疣贅(ウイルス性イボ)

ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる疣贅(いぼ)です。皮膚の表面が盛り上がり、表面がざらざらしているのが特徴です。目のふちにできることはやや少ないですが、免疫力が低下しているときや、皮膚に細かな傷がある場合に感染しやすくなります。

ウイルス性のイボは感染性があり、自分の他の部位に広がったり、家族など他の人に感染したりする可能性があります。そのため、早めの治療が推奨されます。

💧 霰粒腫(さんりゅうしゅ)

霰粒腫は、まぶたにあるマイボーム腺(脂腺)の出口が詰まることで、脂肪の塊がまぶたの内部に留まってできる肉芽腫性炎症です。まぶたの内側にできることが多く、皮膚の上から触れると硬いしこりとして感じられます。赤みや腫れを伴うこともありますが、痛みが少ない場合もあります。

霰粒腫は感染性ではなく、脂腺の詰まりによって生じます。似たような疾患に麦粒腫(ものもらい)がありますが、麦粒腫は細菌感染によるもので、より急性の炎症を伴い、痛みが強いのが特徴です。

✨ 脂漏性角化症(老人性いぼ)

脂漏性角化症は加齢に伴って現れる良性の皮膚腫瘍で、「老人性いぼ」とも呼ばれます。茶褐色から黒褐色で、表面がざらざらしており、盛り上がっているのが特徴です。顔や体幹に多く見られ、年齢とともに増える傾向があります。

目のふちにできた場合、大きくなると視野の妨げになることもあります。加齢や紫外線ダメージが主な原因とされており、遺伝的な要因も関与していると言われています。

📌 汗管腫(かんかんしゅ)

汗管腫は、汗を分泌するエクリン汗腺の導管が過増殖してできる良性腫瘍です。下まぶたの周囲に多く見られ、皮膚色から淡黄色の小さな丘疹が集まって現れます。思春期以降の女性に多く見られ、加齢とともに増える傾向があります。

汗管腫は良性で悪性化することはほとんどありませんが、左右対称に多数できることが多く、美容上の問題として気になる方が多い疾患です。

💊 目のふちのイボを放置するとどうなる?

目のふちにできたイボを放置することで、いくつかのリスクが考えられます。まず、多くの良性のイボは放置しても特に体に害はありませんが、徐々に大きくなっていく可能性があります。大きくなるにつれて、まつ毛が当たる、視野の端に引っかかるなどの物理的な不快感が生じることがあります。

ウイルス性のイボの場合は、自分の他の部位に広がったり、他の人に感染させてしまったりする可能性があります。家族や親しい人との接触によって感染が広がるケースもあるため、早期に対処することが望まれます。

また、目のふちという部位の特性上、目をこする際や化粧をする際に刺激を受けやすく、イボが傷ついて炎症を起こしたり、出血したりすることもあります。炎症が起きると痛みや腫れを伴い、より不快な状態になってしまいます。

さらに、まれではありますが、悪性の皮膚腫瘍が目のふちにできることもあります。基底細胞がんや扁平上皮がんなどは、一見するとイボや良性腫瘍に見えることがあるため、自己判断で放置することは危険です。特に、急に大きくなる、出血しやすい、かさぶたができやすい、形が不規則であるなどの特徴がある場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

Q. 目のふちにできるイボにはどんな種類がありますか?

目のふちにできるイボ状の突起物には、皮膚がぶら下がる「軟性線維腫(スキンタッグ)」、白い小粒の「稗粒腫」、ウイルス感染による「尋常性疣贅」、脂腺の詰まりが原因の「霰粒腫」、加齢が原因の「脂漏性角化症」、汗腺由来の「汗管腫」などがあります。見た目が似ていても原因や治療法が異なるため、専門医による正確な診断が必要です。

🏥 目のふちのイボは何科を受診すればよい?

目のふちにイボができたとき、「眼科?皮膚科?」と迷う方が多いと思います。結論から言うと、イボの種類や症状によって受診すべき診療科が異なります。

▶️ 皮膚科への受診が適している場合

目のふちのイボが皮膚の表面にあり、まぶたの皮膚自体に問題がある場合は、皮膚科への受診が適しています。軟性線維腫(スキンタッグ)、稗粒腫、脂漏性角化症、尋常性疣贅(ウイルス性イボ)、汗管腫、脂肪腫などは、皮膚科が専門とする疾患です。

皮膚科では、皮膚腫瘍の診断に精通しており、ダーマスコピーという拡大鏡を使った詳細な診察も行えます。良性か悪性かを判断する際にも、皮膚科医の専門的な目が重要です。液体窒素を使った冷凍凝固療法やレーザー治療、外科的切除なども皮膚科で対応可能なことが多いです。

🔹 眼科への受診が適している場合

まぶたの内側や、まぶたの縁に近い部分(まつ毛の生え際付近)にできた場合、または目の見え方に影響が出ている場合は眼科への受診が適しています。霰粒腫や麦粒腫(ものもらい)などはまぶた専門の眼科で診てもらうのが適切です。

眼科では、まぶたの構造に詳しく、目の機能への影響を考慮した治療が行われます。霰粒腫の場合、眼科で切開して内容物を取り除く処置が行われることがあります。また、まぶた自体に影響を与えるような大きなしこりや腫瘍の場合も、眼科での評価が重要です。

📍 形成外科・美容外科への受診が適している場合

美容的な観点から、きれいに取り除きたいという場合や、皮膚科や眼科での治療後に瘢痕(傷跡)が残った場合などは、形成外科や美容外科を受診するのも一つの選択肢です。特に目元という顔の中でも目立つ部位では、治療後の仕上がりにもこだわりたいという方も多く、形成外科的なアプローチが有効なこともあります。

また、汗管腫のように多数のイボが目の周囲にできている場合、レーザー治療や高周波治療などの美容的なアプローチが有効なことがあり、美容皮膚科での相談も選択肢に入ります。

💫 迷ったときは皮膚科が窓口になりやすい

どちらの科に行けばいいか迷う場合は、まず皮膚科を受診するのが一般的です。皮膚科では、まぶた周囲の皮膚疾患の診察を幅広く行っており、必要に応じて眼科や形成外科への紹介もしてもらえます。「目のふちに何かできている」という段階であれば、まず皮膚科でどのような病変かを診てもらうことで、適切な方向性が見えてきます。

一方で、目の充血、かすみ、痛み、視力の変化などの眼科的な症状がある場合は、まず眼科への受診をお勧めします。

⚠️ 目のふちのイボの診断方法

医療機関を受診した際、医師はいくつかの方法を用いてイボの診断を行います。診断方法を知っておくことで、受診前の不安が和らぐかもしれません。

🦠 問診

まず医師から、いつからできているか、大きさの変化はあるか、痛みやかゆみはあるか、出血したことがあるか、以前に同様の症状があったか、家族に同じような症状の人がいるかなど、さまざまな質問をされます。問診は診断の重要な手がかりとなりますので、できるだけ正確に答えるよう心がけましょう。

👴 視診・触診

医師がイボを直接観察し、色・形・大きさ・硬さ・表面の状態などを確認します。目のふちという繊細な部位での触診は丁寧に行われます。

🔸 ダーマスコピー検査

ダーマスコピーは、皮膚の病変を10〜50倍程度に拡大して観察する専用の機器です。肉眼では見えにくい血管のパターンや色素の分布などを詳しく観察することができ、良性か悪性かを判断する際の重要な情報源となります。この検査は痛みのない非侵襲的な検査です。

💧 生検(病理組織検査)

悪性腫瘍が疑われる場合や、視診・ダーマスコピーだけでは確定診断が困難な場合には、病変の一部または全部を切除して顕微鏡で詳しく調べる生検が行われます。局所麻酔を使用して行うため、処置中の痛みはほとんどありません。結果が出るまでに通常1〜2週間程度かかります。

Q. 目のふちのイボを自分で取ることは危険ですか?

目のふちのイボを自己処置することは非常に危険であり、絶対に避けるべきです。眼球に近い繊細な部位のため、不適切な処置は眼球損傷や細菌感染、傷跡の原因となります。市販のスキンタッグ用テープも目のふちへの使用は適しておらず、必ず医療機関での診察と治療を受けてください。

🔍 目のふちのイボの治療法

目のふちのイボの治療法は、イボの種類・大きさ・部位・患者さんの希望などによって異なります。主な治療法を詳しく説明します。

✨ 経過観察

良性と診断された小さなイボで、自覚症状もなく、本人が治療を希望しない場合は、定期的に経過を観察するという選択肢もあります。ただし、目のふちという部位は刺激を受けやすいため、経過観察中でも変化があればすぐに受診することが大切です。

📌 液体窒素による冷凍凝固療法

液体窒素(-196℃)をイボに直接当て、凍らせることで組織を破壊する治療法です。ウイルス性のイボや脂漏性角化症に対して多く用いられます。処置時に「ちくっとする」程度の痛みがあります。数日後にかさぶたになり、脱落することでイボが取れます。

ただし、目のふちという繊細な部位では、液体窒素の使用範囲や量の調整が必要であり、眼球への影響を考慮した慎重な処置が求められます。1回の処置で取り切れないこともあり、複数回の治療が必要になる場合もあります。

▶️ レーザー治療

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)やエルビウムYAGレーザーなどを使用して、イボを焼灼・蒸散させる治療法です。出血が少なく、精密な処置が可能なため、目のふちのような繊細な部位にも適しています。局所麻酔を使用して行われることが多く、処置中の痛みは抑えられます。

レーザー治療は、軟性線維腫、稗粒腫、脂漏性角化症、汗管腫などに対して有効です。治療後は一時的に赤みや腫れが生じることがありますが、適切なアフターケアを行うことで徐々に落ち着いていきます。保険適用外となることが多いため、費用についても事前に確認しておくとよいでしょう。

🔹 高周波治療(電気焼灼)

高周波電流を使ってイボを焼き取る治療法です。小さなイボに対して有効で、ラジオ波メスやサージトロンなどの機器が使われます。局所麻酔を使用し、精密に患部のみを処置できるのが特徴です。

📍 外科的切除

スカルペル(メス)を使ってイボを切除する方法です。大きなイボや、悪性が疑われる場合、あるいは他の治療法が適さない場合に選択されます。局所麻酔下で行われ、切除した組織は病理検査に提出されることが多いです。

目のふちという部位では、切除後の縫合技術が仕上がりに大きく影響します。形成外科的な縫合技術が求められることもあり、形成外科医または眼形成外科医が担当することもあります。

💫 薬物療法(外用薬・内服薬)

ウイルス性のイボに対しては、イミキモドクリームなどの免疫賦活薬が処方されることがあります。ただし、目のふちという粘膜に近い部位での使用は、刺激が強い場合があるため、医師の指示のもとで慎重に使用する必要があります。霰粒腫の初期段階では、炎症を抑える目薬や眼軟膏が処方されることもあります。

🦠 切開・排出(霰粒腫・麦粒腫の場合)

霰粒腫の場合、薬物療法で改善しない場合は、まぶたを局所麻酔後に切開して内容物を排出する処置が行われます。麦粒腫の場合も、膿が溜まっている場合は切開排膿が行われることがあります。これらは主に眼科で行われる処置です。

📝 治療後のケアと再発予防

目のふちのイボを治療した後は、適切なアフターケアが回復を早め、再発を防ぐために重要です。

👴 治療直後のケア

レーザーや電気焼灼などの治療後は、処置部位に保護のためのテープや軟膏が処方されることがあります。医師の指示に従って、適切なケアを行うことが大切です。処置後数日間は、処置部位が赤くなったり、かさぶたができたりすることがありますが、これは正常な回復過程です。

かさぶたは自然に剥がれるのを待つことが重要で、無理に剥がすと傷跡が残ったり、感染のリスクが高まったりします。目のふちという目立つ部位だからこそ、焦らずに丁寧なケアを心がけましょう。

🔸 紫外線対策

紫外線は皮膚のダメージを引き起こし、脂漏性角化症などの皮膚腫瘍の原因の一つとなります。日常的な紫外線対策として、外出時には帽子やサングラスを活用し、日焼け止めを適切に使用することが再発予防につながります。ただし、治療直後の傷口には日焼け止めを塗布できないことが多いため、医師の指示に従ってください。

💧 目元への摩擦を減らす

目をこする習慣は、目のふちへの刺激となり、軟性線維腫などの発症や再発のリスクを高めます。花粉症などでかゆみがある場合は、こするのではなく冷たいタオルで冷やすなど、別の方法で対処することをお勧めします。

✨ 化粧品の見直し

目の周囲に使用する化粧品が稗粒腫の原因となることがあります。特にリッチなテクスチャーのアイクリームやコンシーラーは、毛穴を詰まらせやすいことがあります。肌への刺激が少ない、軽めのテクスチャーの製品を選ぶことや、丁寧なメイク落としを心がけることが予防につながります。

📌 定期的な皮膚チェック

治療後も、定期的に目のふちや顔全体の皮膚を観察する習慣をつけましょう。新たなイボが出てきたり、以前あったものが変化したりした場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。特に50代以降になると、皮膚の変化が増えることがあるため、定期的な皮膚科受診をルーティンに取り入れることをお勧めします。

Q. 目のふちのイボにはどのような治療法がありますか?

目のふちのイボの主な治療法には、液体窒素による冷凍凝固療法、炭酸ガスレーザーによる焼灼、高周波治療(電気焼灼)、外科的切除などがあります。イボの種類・大きさ・部位に応じて最適な方法が選ばれます。レーザー治療は保険適用外となる場合があるため、受診前に費用を確認することをお勧めします。

💡 自分でイボを取ろうとするのは危険?

インターネットで検索すると、イボを自分で取る方法として「糸で結んで血流を止める」「爪切りで切る」「市販の液体窒素スプレーを使う」などの方法が紹介されていることがあります。しかし、目のふちのイボに対してこうした自己処置を行うことは、非常に危険であり、絶対に避けるべきです。

目のふちは眼球に非常に近い繊細な部位です。不適切な処置を行うと、眼球を傷つけるリスクがあります。また、清潔でない器具を使用した場合、細菌感染を起こし、蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの深刻な感染症につながる可能性があります。さらに、自分でイボを取ろうとすることで、傷跡が残ったり、周囲の組織を傷つけたりすることもあります。

もし悪性の腫瘍を誤って自己処置してしまった場合、腫瘍細胞が広がるリスクも考えられます。適切な診断なしに自己処置を行うことは、こうした多くのリスクを伴います。

市販されている医療用テープ(スキンタッグ用のパッドなど)も、目のふちという繊細な部位への使用は適していないことがほとんどです。「小さいから大丈夫」「自分で取れそう」と思っても、目のふちのイボについては必ず医療機関での診察と治療を受けるようにしてください。

✨ 受診の目安となるサイン

「どのくらいの症状で受診すればよいか」という判断に悩む方も多いと思います。以下のような場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

▶️ すぐに受診すべきサイン

イボが急速に大きくなっている場合、イボから出血している、またはちょっとした刺激で出血しやすい場合は、速やかに医療機関を受診してください。表面がただれていたり、かさぶたができやすかったりする場合も要注意です。色が複数混在していたり、形が不規則だったりする場合も、悪性腫瘍の可能性を否定するために早めの受診が重要です。

また、目の痛み、充血、視力の変化、目やにの増加などの眼科的症状を伴う場合は、眼科への緊急受診を検討してください。

🔹 余裕を持って受診したほうがよいサイン

自覚症状はないが、数週間〜数か月で気になるほど大きくなってきた場合、複数のイボが同時に出てきた場合、以前に似たようなイボができたことがある場合、美容的な観点から気になって除去を検討している場合なども、医療機関への相談をお勧めします。

目のふちのイボは、多くの場合は良性で生命を脅かすものではありませんが、適切な診断と治療を受けることで、不快感の解消や再発予防につながります。「たかがイボ」と侮らず、気になった時点で専門医に相談する姿勢が大切です。

📍 受診前に準備しておくこと

医療機関を受診する際は、いつからイボができているか、大きさや色に変化はあったか、痛みやかゆみなどの症状はあるか、以前に同様のことがあったかどうかなどを整理しておくと、スムーズに診察が進みます。また、スマートフォンなどでイボの写真を撮っておくことで、変化の経過を医師に伝えやすくなります。

アレルギーがある場合や、現在服用中の薬がある場合は、あらかじめ医師に伝えておくことが大切です。特に血液をさらさらにする薬(抗凝固薬、抗血小板薬)を服用している場合、処置の際に出血リスクが高まるため、事前申告が必要です。

📌 よくある質問

目のふちのイボは何科を受診すればいいですか?

イボの種類や症状によって異なります。皮膚の表面にある場合は皮膚科、まぶたの内側や縁に近い場合は眼科が適しています。どちらか迷う場合は、まず皮膚科を受診するのが一般的です。皮膚科では必要に応じて眼科や形成外科への紹介も行ってもらえます。

目のふちのイボを放置するとどうなりますか?

良性のイボは多くの場合、直ちに体への害はありませんが、徐々に大きくなり視野の妨げや不快感が生じることがあります。またウイルス性の場合は他者への感染リスクもあります。まれに悪性腫瘍の可能性もあるため、自己判断での放置は避け、専門医への受診をお勧めします。

目のふちのイボを自分で取ることはできますか?

自己処置は絶対に避けてください。目のふちは眼球に非常に近い繊細な部位であり、不適切な処置は眼球損傷や細菌感染、傷跡の原因になります。市販のスキンタッグ用テープなども目のふちへの使用は適していないことが多く、必ず医療機関で診察・治療を受けてください。

目のふちのイボにはどんな治療法がありますか?

イボの種類や大きさに応じて、液体窒素による冷凍凝固療法、炭酸ガスレーザー治療、高周波治療(電気焼灼)、外科的切除などが選択されます。目のふちは繊細な部位のため、専門医が状態を見極めたうえで最適な方法を提案します。レーザー治療は保険適用外の場合もあるため事前確認が必要です。

目のふちのイボはどんな種類がありますか?

主な種類として、皮膚がぶら下がるように突出する「軟性線維腫(スキンタッグ)」、白い小粒の「稗粒腫」、ウイルス性の「尋常性疣贅」、まぶたの脂腺が詰まる「霰粒腫」、加齢が原因の「脂漏性角化症」、汗腺由来の「汗管腫」などがあります。見た目が似ていても原因や治療法が異なるため、専門医による診断が重要です。

🎯 まとめ

目のふちにできるイボは、軟性線維腫、稗粒腫、尋常性疣贅、霰粒腫、脂漏性角化症、汗管腫など、さまざまな種類があり、原因も治療法も異なります。どの種類のイボであるかを正確に判断するには、専門医による診察が不可欠です。

受診すべき診療科については、皮膚の表面にあるイボには皮膚科、まぶたの内部や縁に近いものには眼科、美容的な観点での治療を希望する場合は形成外科・美容皮膚科が適しています。迷った場合はまず皮膚科を受診し、必要に応じて他科への紹介を受けるのが一般的な流れです。

治療法としては、液体窒素による冷凍凝固療法、レーザー治療、高周波治療、外科的切除などがあり、イボの種類や部位に合わせて最適な方法が選ばれます。いずれの治療においても、目のふちという繊細な部位だからこそ、専門医による丁寧な処置が求められます。

自己処置は危険であり、絶対に避けてください。「気になるな」と感じたら、まずは専門医に相談することが、最も安全で確実な選択肢です。おできラボでは、目のふちのイボを含むさまざまな皮膚の突起物についての診察・治療を行っております。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 軟性線維腫・稗粒腫・脂漏性角化症・尋常性疣贅・汗管腫など、目のふちにできるイボ状皮膚疾患の種類・原因・診断・治療法(液体窒素、レーザー、外科的切除等)に関する専門的な情報の参照元として適切
  • 国立感染症研究所 – ヒトパピローマウイルス(HPV)による尋常性疣贅(ウイルス性イボ)の感染経路・感染リスク・感染拡大防止に関する情報の参照元として適切
  • 日本形成外科学会 – 目のふち(まぶた周囲)のイボ除去における形成外科的切除・縫合技術・治療後の瘢痕ケアおよび再発予防に関する情報の参照元として適切

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